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ピリスさんのベートーヴェン Concerto di Pires at Teatro della Pergola

ここのところこれといって心に残るコンサートがなかったのですが、先日のピリスさんのベートーヴェンは至福でした。

作品110はもちろんのこと、作品111の、ベートーヴェンの偉大さを教えていただいた気分です。

デリカティッシモのピアニッシモから芯のあるフォルティッシモまで、あの小さな身体でどうしたら

あのような変化にとんだ美しい音を出すことができるのでしょう。

作品111のまるで大きな建築物を一緒にゆっくり階段を一段一段登りながら案内していただいたような感じです。

個人的には最晩年のクラウディオ・アラウの演奏を聴いた時と同様の感動を受けました。

演奏をしてくださったピリスさんと同じ空気の中にいられたことが奇跡のようです。

ピリスさんは、『若い人と同じ舞台で』的なプロジェクトをされていて、今回は愛弟子の小林海都君とご一緒でした。

舞台上にティーテーブルと椅子が置いてあって、舞台上で互いの演奏を聴くというものでした。

彼のベートーヴェン作品26もモーツァルトの作品310もとても素敵で、今回も貴重な経験になったことでしょう。

羨ましいですね。フィレンツェを少しはお楽しみになられたでしょうか。(M)

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